日本人中年男とフランス人美少女のラブストーリー!

裂けた旅券(パスポート)

御厨さと美

日本人の中年男とフランス人の美少女が
様々な障害を乗り越え
互いにかけがえのない存在に…

今回、大人の方に是非読んでいただきたいオススメの漫画は、『裂けた旅券(パスポート)』です。

欧州を舞台に、日本人オヤジと美人のフランス娘の感動のラブストーリー。

★2人が互いに大切に思う行動に感動する。

★いい歳した豪介がマレッタの尻に敷かれている様や年齢差を感じさせない関係が微笑ましい。

★豪介は”親”の立場から踏み出せるか。
一方、マレッタも「豪介は大人の女性の方が似合っているのでは…」と嫉妬と悩みが…。

★背景は80年代なので古さを感じるが、話は今でも違和感なく十分楽しめる!

コメント

東西ドイツやソ連が存在した80年代前半のヨーロッパが舞台。
第2巻からマレッタ・クレージュが登場。話の内容も作風も明るくなり、コミカルなシーンも増えます。

羅生豪介らもうごうすけとマレッタは、様々な出来事や事件に巻き込まれながら、助け合って絆を深めていきます。

容姿端麗、頭脳明晰、明朗快活で、いざとなれば度胸も行動力もあるマレッタは、一方で、豪介を一途に思う10代の少女らしい面もあり、まさに当時の日本人男性の”理想の女性像”です。

どこか間が抜けていて、いい加減なところもある豪介は、不器用ながらも彼女に”保護者”として愛情を注ぎます。
一方で、自分がマレッタに相応しい相手なのか自信のない彼は、年の差のことや彼女の将来を考えると、自分の気持ちを正直に伝えられないのでした。
また、マレッタも、豪介が大人の女性といると「彼は大人の女性のほうがいいのかも」と、嫉妬を覚え不安になります。

そんな折、2人の関係に危機が訪れる出来事が起きて…。

全編、当時のヨーロッパの情勢を背景として話が進みます。
危険な目に遭いながらも、2人のやりとりに思わず微笑んでしまう、心温まる名作です。



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第1巻

主にヨーロッパを渡り歩いて15年になる職業不定の男、羅生豪介・33歳。ありとあらゆる外国事情に通じているため、仕事には不自由しなかった。今日はパリで、日本のアン・ノン族ツーリスト相手のにわか添乗員。浮かれる女性達の中に、勝手な単独行動で警察に保護された女性・瀬川京子がいた。彼女は自分の婚約者・片岡と、彼を追ってパリに行った友人の恵子を探しているのだと言う。予想通り二人は一緒に暮らしていたが、恵子は画家を志す片岡を、売春婦をして養っていた。パリは、自分を物語の主人公にして悲壮ぶる日本人に満ちている…。全てが秀作!ヨーロッパを股に翔ける男の読み切り短編シリーズ。

 

最終巻

豪介と離れ、独りバイクで旅に出たマレッタ。目的地はパリから南西250キロにあるトゥールの町。といっても、本当は何処でもいいのだ。農家でお茶をご馳走になり、独りでホテルに泊まる。仕事をしながら、そんなマレッタからの連絡を待つ豪介。そばに居ないことで、逆に浮気も出来なかった。バイクがパンクした時、修理をしてやろうと言い寄ってきた男を追っ払い、一晩かかって自分で直したマレッタ。結局旅で分かった事は、帰るために出発するものなのだと言うことだった。さあ、パリまでもうひと踏ん張り!

御厨さと美/全7巻/ 1978年〜1982年連載

 

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