『空母 いぶき』

かわぐちかいじ  協力:惠谷治

尖閣諸島問題をリアルに描いた
現実に迫る危機を実感する作品!

『沈黙の艦隊』『ジパング』で自衛隊モノで定評ある、かわぐちかいじ氏の作品の紹介です!

今回の作品のテーマは、尖閣諸島の領土問題

実際にこの通りに起きてもおかしくないと思えるほど、リアルに描かれています。

護衛艦「いずも」を想起させる「空母いぶき」をはじめ、「F35-B」とほぼ同じデザインの「F35JB 」垂直離着陸戦闘機など、現実に存在し、日本でも注目されている兵器が活躍します!

自衛隊の活動や政府の判断、国際社会の反応など、現実だったらと比較しながら読むのもまた楽しいですが、同時に、現実で直面する危機を認識させてくれる作品です。

 

この作品のオススメ度!

(4.9)

 

【ストーリー】

話がリアル! 設定がユニーク! 画がいい! 感動する! ハラハラドキドキの展開!

自衛隊の空母所有と専守防衛の問題と絡め、尖閣諸島問題をリアルに描いた作品。

驚異的なスピードで軍事力を拡大している中国。外交的には一枚も二枚も上手のこの国が、軍事面でも政治面でも狡猾に日本を攻め立てます。

敵の思惑に乗らないよう全面戦争の回避を模索し、敵の命さえも考慮しながら、国民と国土を守るためぎりぎりの局面で決断をせまられるシーンの連続。

アメリカをはじめ、西側諸国の動向は?

さまざまな制約がある状況下で、国民のために自らの命をかける自衛隊が熱い!

【読者の評価】

平均4.3ポイント。

【受賞・実績】

電子書籍化している。
5巻以上続いている。
受賞歴がある。
・「第63回小学館漫画賞一般向け部門」受賞(2017年)
累計発行部数が公表されている。
・累計発行部数700万部突破(2021年5月時点)

【ボリューム】

全13巻。
電子書籍で全巻揃えると約9,000円(税込)。

【完結/連載】

完結。(2014年〜2019年連載)

 

参考


【オススメ度】以下5項目の平均値。

【ストーリー】一言コメント1点につき1pt(MAX5pt)
【読者の評価】電子書籍サイト読者評価の平均 (MAX5pt)
【受賞・売上】電子書籍化(1pt)+ 5巻以上(2pt)+ 初版から10年以上(2pt) + 受賞数(x2pt) + 累計発行部数が公表(2pt) + 国内外の高評価(各2pt)  以上の合計(MAX5pt)
【ボリューム】全巻合計が:〜1万円(5pt)/〜2万円(4pt)/ 〜3万円(3pt)/ 〜4万円(2pt)/ 4万円超(1pt)
【完結/連載】完結(5pt)/数ヶ月毎の定期発行(4pt)/年ごとの定期発行(3pt)/不定期発行(2pt)/未完(1pt)

 

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いずも(護衛艦)

「いずも」は、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦(DDH)。

艦名は出雲国に由来。旧海軍の出雲型装甲巡洋艦「出雲」に続き、日本の艦艇としては二代目となる。

 

全長 248.0m、満載排水量26,000トン。

旧海軍の中型航空母艦「蒼龍」(227.5m、20,295トン)を上回り、2019年時点、いずも型護衛艦2番艦の「かが」と共に海上自衛隊史上最大の自衛艦である。

 

2021年7月現在、戦闘機F35Bの発着を可能にするため、”空母化”に向けた改修工事が行われている。
日本政府は同機を2023年度までに18機を導入する予定である(翌年度から運用開始)。

 

中国では、「遼寧」「山東」の就役につづき、3隻目も建造中とされる。

日本政府は、かがの”空母化”と併せて、有事に備えたい意向である。

これらの護衛艦は、”空母”としては専守防衛の目的に限定して運用するため、保有禁止である”攻撃型空母”ではないというのが政府の見解である。

(参考:Wikipedia「いずも(護衛艦)」「海上自衛隊の航空母艦建造構想#F-35B搭載計画」)

基準排水量 19,950t
主要寸法 長さ 248m、幅 38m、深さ 23.5m、喫水 7.1m
主機械 ガスタービン4基2軸
馬力 112,000PS
速力 30kt
主要兵装 高性能20ミリ機関砲×2、対艦ミサイル防御装置×2、魚雷防御装置1式、対水空レーダー×1、対水上レーダー×1、水上艦用ソーナーシステム1式、EW装置1式、情報処理装置1式
乗員 約470人

(「海上自衛隊」HPより転用)

 

最後に

かわぐち氏の作品は、いつもハラハラドキドキしながら、先が早く知りたくて、途中でやめられず一気に最後まで読んでしまいます。

『空母いぶき』も、まさに今起こっている問題をテーマにしており、早く結果が知りたくて新刊が出るのを心待ちにしていました。

しかし、自衛隊の行動は感動的に描かれているのには素直に受け入れられたのですが、首相や官僚の果敢な判断や迅速な行動等、颯爽と描かれた姿にはちょっと違和感が……!?

 

電子書籍で読む!

第1巻

『沈黙の艦隊』『ジパング』に続く、かわぐちかいじの新軍事エンターテインメント第1集!!
20XX年、尖閣諸島沖で海上自衛隊と中国海軍が衝突!! 戦闘は回避したものの、危機感を募らせた日本政府は、最新鋭戦闘機を搭載した事実上の空母「いぶき」を就役させ、新艦隊を編成!!! 艦長は、空自出身の男・秋津。

 

 

最終巻

近未来軍事物語、堂々の完結!!!
「いぶき」を襲うのは孅20から投下された多数の魚雷!! 護れるのか…!? 一方、「広東」艦隊に空戦をくぐり抜けたF35が突入…!! 一撃を加えられるのか!? 尖閣を巡る長く猛き戦闘の決着とは…!!

 

 

 

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