エロとバトルとラブコメ……
欲張りな人向けの妖怪退治ファンタジー！
『つぐもも』とは「長い年月を経て使われた器物が昇華した付喪神」のこと。
加賀見一也とつぐももの桐葉が活躍する、妖怪退治の物語です。
登場する女性のほぼ全員が脱ぎ、ロリに、ハーレムに、SMなどなど、かなり際どいエロコメ。
しかし、母の記憶がない一也の過去が明らかになると、シリアスな要素が加わって話に深みと重みが出てきます。
相変わらずバトルシーンもお見事。面白さが”てんこ盛り”の作品です。
この作品のオススメ度！
(4.4)
【ストーリー】
予想外の展開！ 設定がユニーク！ 画がいい！ 笑って泣ける！ （色んな意味で）興奮する！妖怪退治のファンタジー。
付喪神とは、器物などが人の想いを受け昇華した存在。
長い年月を経て昇華した付喪神が『つぐもも』。人の強い想いを受けて即席で昇華した付喪神が『あまそぎ』。
主人公の加賀見一也は”すそはらい”に任命され、母の形見の着物帯のつぐもも桐葉とともに、人に害をなすあまそぎを退治します。
一也に母の記憶がない理由、結果として起きた”事件”、そして母と桐葉との約束…。
話は単純な妖怪退治から、込み入った展開になっていきそうです。
【読者の評価】
平均4.0ポイント。
【受賞・実績】
電子書籍化している。
5巻以上続いている。
累計発行部数が公表されている。
・累計発行部数150万部（2017年10月時点）
【ボリューム】
現在30巻。
電子書籍で全巻揃えると約14,000円（税込）。
【完結／連載】
連載中。（2007年〜）
参考
【オススメ度】以下5項目の平均値。
【ストーリー】一言コメント1点につき1pt（MAX5pt)
【読者の評価】電子書籍サイト読者評価の平均 (MAX5pt)
【受賞・売上】電子書籍化（1pt）+ 5巻以上（2pt）+ 初版から10年以上（2pt） + 受賞数（x2pt） + 累計発行部数が公表（2pt） + 国内外の高評価（各2pt） 以上の合計（MAX5pt）
【ボリューム】全巻合計が：〜1万円（5pt）／〜2万円（4pt）／ 〜3万円（3pt）／ 〜4万円（2pt）／ 4万円超（1pt）
【完結／連載】完結（5pt）／数ヶ月毎の定期発行（4pt）／年ごとの定期発行（3pt）／不定期発行（2pt）／未完（1pt）
漫画の漫談（まんだん）
知っていると、もっと深く・面白くマンガが読めるトピックのご紹介。
作中で気になったワードを２つほどご紹介します。
付喪神（つくもがみ）
長い年月を経た道具などに精霊が宿ったもの。人をたぶらかすとされました。
室町時代の御伽草子系の絵巻物『付喪神絵巻』に登場し、道具は100年の年月を経ると精霊を得て変化できるとしています。
「つくも」は「九十九」と書き、この絵巻の詞書きに「百年に一年たらぬ」と説明されています。
『伊勢物語』（第63段）の和歌で、老女の白髪を「つくも髪」と表現したことから、「つくも（九十九年）」とは「長い時間」と解釈されています。
（参考：Wikipedia「付喪神」）
正絹爪掻本綴袋帯（きぎぬつめかきほんつづれふくろおび）
・正絹（しょうけん）・・・絹100％でつくられた生地のこと。
・爪掻本綴（つめかきほんつづれ）
正式名称は「西陣爪掻本綴織（つめがきほんつづれおり）」。
国の伝統的工芸品に指定されている「西陣織」のひとつ。
日本美術織物の最高峰と呼ばれています。
「綴機（つづればた）」という人の手足で操作する織機を使用し、「爪掻（つめがき）」というノコギリ状に研いだ爪先を使った伝統的な技法で文様を織り上げます。
下絵には型紙のような図案はなく、色・形ともに職人の豊かな感性と高度な技術が結集した、世界無二の作品になります。
（参考：「西陣爪掻本綴織 綴織技術保存会 奏絲綴苑」）
・袋帯（ふくろおび）
表地と裏地に異なる2枚の生地を袋状に縫い合わせて仕立てていることから、袋帯と言います。
表裏に模様のある同じ生地を使う丸帯を簡略化し、裏を無地にすることでより軽く織られた帯。
帯の中でも格式の高い帯とされています。
最後に
エロコメということで話自体にはあまり期待をしていなかったのですが、ストーリーもなかなかのクオリティです！
期待していた（？）エロは、ロリ・近親相○・SM・同性愛・性転換・ハーレムなどなど、過激な描写のオンパレード！
多彩なエロ、クオリティの高いバトルシーン、きれいな画に深みのあるストーリー。どこをとっても満足できる作品です。
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