『AKIRA』の大友克洋氏と
『壬生義士伝』のながやす巧氏のコラボ作品!
大友克洋氏原作の『沙流羅』。
『AKIRA』を想起させる近未来の世界を、『愛と誠』(第6回講談社出版文化賞受賞 1975)や『壬生義士伝』(第39回日本漫画家協会賞受賞 2010)のながやす巧氏が描いた貴重な作品。
環境汚染や核戦争を背景に、戦う母親の愛情と強さを描いた、2人の巨匠による貴重な近未来SFです!
この作品のオススメ度!
(4.7)
【ストーリー】
設定がユニーク! カッコイイ! 画がいい! 予想外の展開!スペースコロニーから地球へ避難する途中で、生き別れになった子供を探す母親を描いた近未来SF。
主人公のお母さんは、がっしりとした体格の”女ランボー”といった感じで、あまり見られないユニークな設定です。
色気はありませんが、訪れる先々で男どもを容赦なく倒す姿はカッコイイです!
ただ、2人の巨匠による作品ということで期待しすぎたのか、特に後半はやや物足りない感じが……。
【読者の評価】
平均4.7ポイント。
【受賞・実績】
電子書籍化している。
5巻以上続いている。
初版発行から10年以上経っても購入できる。
【ボリューム】
全7巻。
電子書籍で全巻揃えると約3,000円(税込)。
【完結/連載】
完結。(1990年〜2004年連載)
参考
【オススメ度】以下5項目の平均値。
【ストーリー】一言コメント1点につき1pt(MAX5pt)
【読者の評価】電子書籍サイト読者評価の平均 (MAX5pt)
【受賞・売上】電子書籍化(1pt)+ 5巻以上(2pt)+ 初版から10年以上(2pt) + 受賞数(x2pt) + 累計発行部数が公表(2pt) + 国内外の高評価(各2pt) 以上の合計(MAX5pt)
【ボリューム】全巻合計が:〜1万円(5pt)/〜2万円(4pt)/ 〜3万円(3pt)/ 〜4万円(2pt)/ 4万円超(1pt)
【完結/連載】完結(5pt)/数ヶ月毎の定期発行(4pt)/年ごとの定期発行(3pt)/不定期発行(2pt)/未完(1pt)
最後に
地球の環境汚染や戦争の悲惨さ・愚かさをテーマに、子を想う母親の強さを描いたヒューマンドラマです。
人物はまさにながやす氏の画ですが、緻密なメカや背景などは大友氏の画の”匂い”がして、2人の巨匠の才能が融合した作品です。
ただ、この2人の作品ということと、ランボーのような母親が主人公というめずらしさ、そして『AKIRA』のようなアクションや意外性を期待しすぎたせいか、正直、後半やや物足りなさを感じてしまいました。
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第1巻
核戦争で汚染された地球を逃れて生き残った人類は、地球を望む衛星軌道上に住居をかまえた。――7年後、巨大な爆弾を使用して汚染された地球の北半球を冷却し、南半球を居住可能な状態にすることを推進するエポックと、これ以上、地球を傷つけることに反対する、マザー・アースの両派に分かれ対立した。だが、推進強行派により巨大爆弾が使用されると、爆弾の影響が引くのを待たず、地球へ脱走する者が後を絶たなかった。そして、サーラと呼ばれる女性も子供たちを連れ、地球へ向かおうとしていたが…。
最終巻
本来のマザー・アースたちが住むコロニーに侵入した、軍隊化したエポックとマザー・アースの兵士たちが見たものは、冷凍化された死体の数々。彼らの死因は伝染病なのか?一方、記憶を取り戻したサーラは、コロニーの中でガラスケースに入った謎の物体を見て驚き…。また、外では本来のマザー・アースと、軍隊化したマザー・アースたちの交渉が始まっていた。果たして、彼らの間に和平は成立するのか?そして、バードの願いは果たされるのか?様々な思惑が交錯する最終巻!!
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