文明開化に沸く長崎とジャポニズムで盛り上がるパリを体験した少女の物語!
文明開化。
続々と入ってくる西洋文化を体感できた長崎。
万博でジャポニズムのブームが巻き起こったパリ。
そんな面白くも激動の時代を生きた少女の物語を、時に面白おかしく、時に感動的に、時に切なく描いた名作です。
この作品のオススメ度!
(4.9)
【ストーリー】
設定がユニーク! 画がいい! 笑って泣ける! ワクワク感! 予想外の展開!世の中がどんどん変わっていく明治の時代。
ある小さな不思議な店のドアを開けた時から、美世の運命は大きく変わります。
コンプレックスしかなかった彼女が、その才能を花開かせ、自信に溢れ、ひとりの女性として成長していきます。
一方で彼女は店主の百年(通称「モモ」)に恋心を抱きますが、果たしてその恋のは無事成就するのでしょうか……?
【読者の評価】
平均4.6ポイント。
【受賞・実績】
電子書籍化している。
5巻以上続いている。
受賞歴がある。
・「手塚治虫文化賞マンガ大賞」受賞(2020年)
・第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門「優秀賞」受賞(2018年)
国内・世界で人気がある・評価が高い。
・「リーヴル・パリ2019」レコメンド作品
【ボリューム】
全6巻。
電子書籍で全巻揃えると7,000円以内(税込)。
【完結/連載】
完結。(2015年〜2019年連載)
参考
【オススメ度】以下5項目の平均値。
【ストーリー】一言コメント1点につき1pt(MAX5pt)
【読者の評価】電子書籍サイト読者評価の平均 (MAX5pt)
【受賞・売上】電子書籍化(1pt)+ 5巻以上(2pt)+ 初版から10年以上(2pt) + 受賞数(x2pt) + 累計発行部数が公表(2pt) + 国内外の高評価(各2pt) 以上の合計(MAX5pt)
【ボリューム】全巻合計が:〜1万円(5pt)/〜2万円(4pt)/ 〜3万円(3pt)/ 〜4万円(2pt)/ 4万円超(1pt)
【完結/連載】完結(5pt)/数ヶ月毎の定期発行(4pt)/年ごとの定期発行(3pt)/不定期発行(2pt)/未完(1pt)
漫画の漫談(まんだん)
知っていると、もっと深く・面白くマンガが読めるトピックのご紹介。
”夜の女神” ニュクス
ニュクスとは、ギリシア神話に登場する原初の神で、”夜の女神”のこと。
ギリシア語で「夜」の意味で、英語の「night」の語源とも言われています。
カオスの娘で、エレボス(幽冥)の妹。(ヘーシオドスの『神統記』より)
ニュクスは、兄エレボスとの間にヘーメラー(昼)とアイテール(上天の清明な大気)、カローン(地獄の渡し守)をもうけた。
ニュクスはさらに単独で多数の神々を生んだとされる。
死の運命を司るモロス、死をもたらす悪霊または女神であるケール、死そのものを神格化したタナトス。次いで、ヒュプノス(眠り)とオネイロス(夢)の一族や、モーモス(非難)とオイジュス(苦悩)。
義における憤りからの”復讐の女神”ネメシスや、アパテー(欺瞞)、ピロテース(愛欲)、ゲーラス(老年)、そして”争いの女神”エリスもニュクスの子である。
最後に
”世界の片隅”で生まれ育った何も知らない少女が、いろいろな人々に出会い新しい世界を体験する、ワクワクする物語です。
当時の国際的都市・長崎の様子やめずらしい舶来品、外国人が興味をもつ日本の品々、そのエピソードが各話ごとに紹介されていて、それを読むだけでも面白いです。
なお、アルコール依存の話はリアリティーのある描写で、実は高浜氏自身の体験が元になっているとのこと。
そして最後のシーンは、なかなかの衝撃を受けました。
※たまたま掲載誌「トーチ」の編集ブログで「『ニュクスの角灯』編集後記」を拝見しました。作品が終了するまでの様々な出来事にプチ感動し、久しぶりに作品を読み返しました。(ネタバレになりますので、予めご了承ください。)
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第1巻
1878年(明治11年)、動乱の幕末は遠ざかり、長崎では海外貿易で莫大な利益を得る商人が多く現れはじめていた。西南戦争で親を亡くした少女・美世(みよ)は奉公先を求めて鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、そこで彼女を待っていたのは、店主・小浦百年(こうら・ももとし)がパリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、それらに宿るベルエポックの興奮と喧騒だった……ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)……先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた“夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……
最終巻
日仏で絶賛される明治アンティーク浪漫、感動のフィナーレ! 「美世、幸せな時代を生きる幸せな女性におなり――」浮世絵がもたらしたジャポニスムの夜明け。長崎とパリ、「最も美しき時代」(ベル・エポック)を生きた人々のドラマはやがて1945年の「あの日」に辿り着く―― 日仏で絶賛される明治アンティーク浪漫、感動のフィナーレ。
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