”知る人ぞ知る”名作【昭和編】

世代を超えて読んでほしい名作

”知る人ぞ知る”マンガを集めてみました!

若い世代にはあまり知られていない数十年前の作品だったり、
内容が男性向き(または女性向き)やマニアックだったり、
アニメや映画になっておらず広く知られていない、などの理由で、
誰もが知っている”とは言えないが、
それでも、読んだ人の評価はいまでも高い…。

そんな”知る人ぞ知る”作品の中から、オススメしたいマンガをご紹介します!

まずは『昭和編』から!!
(管理者がマンガを読みはじめた昭和45年頃から63年までに掲載がはじまった作品を対象としています。)


ザ・コクピット
松本零士

ココがおすすめ

松本零士氏による、第二次世界大戦をテーマにした短編集。
初めて読んだのは『戦場まんがシリーズ』の『スタンレーの魔女』か『わが青春のアルカディア』だったと記憶しています。
当時は『キャプテンハーロック』や『銀河鉄道999』のほうが面白く、友人が時折貸してくれた、このシリーズはあまり印象に残りませんでした。今になって「こんなに深くて面白かったんだ!」と、今更ながら楽しんでいます。大人の方にぜひ読んでいただきたい名作です。

▼第1話/アフリカの鉄十字▼第2話/成層圏になくセミ▼第3話/幽霊軍団▼第4話/パイロット・ハンター▼第5話/鉄の墓標▼第6話/独立重機関銃隊▼第7話/成層圏戦闘機▼第8話/グリーン・スナイパー▼第9話/スタンレーの魔女▼第10話/メコンの落日


荒野の少年イサム
原作:山川惣治 画:川崎のぼる

ココがおすすめ

子供の頃に読み、懐かしくて電子書籍で再度購入しました。
インディアンとの銃撃戦やビック・ストーンとの決闘は、何度読んでもハラハラします。
作中では人種差別的な話題が多く出てきますが、偏見を乗り越えようとする人たちの強さと暖かさをテーマにした話にも感動します。

ゴールドラッシュにわくアメリカ西部。アメリカにやってきた侍、渡勝之進はそこで息子のイサムを授かる。だが、旅の途中にたどり着いた町で大悪党のウインゲート一家と彼らを追うアウトローのビッグ・ストーンの戦いに巻き込まれ、イサムとはぐれてしまう。そしてイサムは、荒くれ者たちの働くロッテン・キャンプにたどり着き…!70年代『週刊少年ジャンプ』読者を熱狂させた、エキサイトウェスタンの幕があがる!


私を月まで連れてって!
竹宮惠子

ココがおすすめ

A級宇宙飛行士と超能力者の少女の年の差カップルのSF&ラブコメ。
話のタイトルが有名な映画のもじりだったり、”ロボット三原則”が一般常識だったり、ビートルズの曲名がさりげなくセリフに出てきたり…などなど、ウィットに富んだ話をロマンティックに仕上げた作品です。40年以上の間、たまに読み返して楽しんでいます。

時代は――まあ、百年後。月旅行が北海道への蜜月旅行(ハネムーン)ほどに、火星旅行は欧州旅行ほどなじみ深くなった頃。A級宇宙飛行士ダン・マイルド(26歳)が恋をしたのは、エスパー少女ニナ(9歳)!?――そう、私あなたに恋をしてたわ。ダンぜんマイってたの――。キュートでコミカルなロマンティックSFラブコメの金字塔!!


ロン先生の虫眼鏡
原作:光瀬龍 絵:加藤唯史

ココがおすすめ

こちらも小学生の頃、よく読んだ作品です。
チャタテムシの存在などはじめて知ることも多く、動物好きにはたまらない作品です。さまざまな生き物の生態や特徴が詳細にわかりやすく描かれているほか、ロン先生に元太くん、洋子さんを加えたやりとりなど、ほのぼのしたりちょっとドキドキしたり…物語としても十分楽しめます。子供にも、そして大人にもぜひ読んでいただきたい名作です。

夏休みの宿題である昆虫採集のため、ロン先生とともに民宿「仙人郷」を訪れた元太。しかしここには妖怪・小豆洗いがいて、毎夜「ザクッザクッ」と小豆を洗うような音が聞こえるという。「そんなものは迷信だ」と強がりながらも怯える元太だったが、ロン先生は何かに気がついたようで・・・?


裂けた旅券
御厨さと美

ココがおすすめ

80年代前半のヨーロッパが舞台。第2巻からマレッタが登場すると、豪介とのコミカルなシーンが増えて、作風が明るくなります。
普段はマレッタに”保護者”として容赦のない愛情を注ぐ一方で、年の差や彼女の将来を考えると、自分の気持ちを正直に伝えらない豪介。マレッタも、また、10代の少女らしく豪介を一途に慕う反面、「豪介は大人の女性のほうがお似合いかも」と嫉妬と不安を覚えます。そんな2人の関係に危機が訪れて…。
助け合って絆を深めていく2人の姿に心が暖かくなる名作です。

主にヨーロッパを渡り歩いて15年になる職業不定の男、羅生豪介・33歳。ありとあらゆる外国事情に通じているため、仕事には不自由しなかった。今日はパリで、日本のアン・ノン族ツーリスト相手のにわか添乗員。浮かれる女性達の中に、勝手な単独行動で警察に保護された女性・瀬川京子がいた。彼女は自分の婚約者・片岡と、彼を追ってパリに行った友人の恵子を探しているのだと言う。予想通り二人は一緒に暮らしていたが、恵子は画家を志す片岡を、売春婦をして養っていた。パリは、自分を物語の主人公にして悲壮ぶる日本人に満ちている…。全てが秀作!ヨーロッパを股に翔ける男の読み切り短編シリーズ。

 


アリオン
安彦良和

ココがおすすめ

ギリシア神話をベースにした作品です。安彦氏は、『クラッシャージョー』の挿絵ではじめて知り、それ以来40年以上のファンです。安彦氏初の本格的マンガであり、ギリシア神話の神々にも興味がありましたので、この作品にはハマりました。
プロメテウスの話をベースに、知っているギリシア神話の神々が次々と登場します。何度読んでも、また読みたくなる名作です。

その昔……3人の兄弟がいた。かれらは世界を3つにわけそれぞれのおさめる部分をくじ引きで決めることにした。一番くじを引いた末弟のゼウスは天界の王となり、次兄のポセイドンは二番くじを引き豊穣な海界の王となった。不運な長兄のハデスは三番くじを引いた。かれはやむなく暗い地底の国の王となった……


河よりも長くゆるやかに
吉田秋生

ココがおすすめ

主人公たちと同じ年頃に読んだせいか、すごく印象に残った作品。いい加減なところもあったり、友達とハメ外して遊んだり、くだらないことに真剣になってみたり…やっぱり、高校生ってこんな感じだよなあと。ノスタルジックな作品です。

少しばかり屈折しているが、立派に21世紀風青春している3人組―― トシ、秋男、深雪。暗い環境も何のその、ラブに、Y談、ドラッグに、ケンカ、何でも明るくキメてみせます。会話の軽妙さも快い、秋生先生の青春コミカルストーリー第1集。


パイナップルARMY
原作:工藤かずや 作画:浦沢直樹

ココがおすすめ

当時、表紙につられて買って、みごとにハマった作品。自分の中では『MASTERキートン』と並んでオススメな浦沢作品です。コメディタッチのノリながら、戦闘の緊張感、そしてクールながらも優しい主人公のかっこよさ。本当に面白いです。数え切れないほど読み返していますが、毎回、笑ってハラハラして、ときにホロリとさせてくれる名作です。

▼第1話/インストラクタ-豪士▼第2話/偽りの英雄▼第3話/最後の真実▼第4話/十五年間の悪夢▼第5話/5人の軍隊 前編▼第6話/5人の軍隊 中編▼第7話/5人の軍隊 後編▼第8話/過去からの男▼第9話/火曜日の老兵▼第10話/5ドルのゲーム ●登場人物/ジェド・豪士(日系アメリカ人で元傭兵の戦闘インストラクタ-) ●あらすじ/ニュ-ヨ-クの街角で、ある1人の刑事が何者かにひき殺された。そしてまた、彼の遺族である娘たちも何者かによって付け狙われていた。姉妹たちは、自身の身を守るために民間軍事援助組織(CMA)の戦闘インストラクタ-であるジェド・豪士に護衛を依頼するが…(第1話)。


信 長
作:工藤かずや 画:池上遼一

ココがおすすめ

「織田信長」の顔で真っ先に思い浮かぶのが、この池上氏が描く信長です。本当にいい顔です。かっこいいし風格があります。家康も信玄も「まさに!」という感じで、この作品に登場する武将が、自分のイメージとあっている点も、この作品が気に入っている理由のひとつです。
物語は、桶狭間からはじまり、信長の生涯で重要な出来事を1話から数話完結の形で、わかりやすく描いています。1話1話が魅力的な濃い内容で、信長の激動の人生の軌跡をたどることができます。

永禄三年五月十九日、尾張・桶狭間。圧倒的な兵力を誇る今川勢を前に、織田信長は、乾坤一擲の賭けに出る。豪雨をついて敵陣に迫る兵、二千! 狙うは、今川義元の首、一つ!!


りんご日記
川崎 苑子

ココがおすすめ

まだ10代のころ、妹が友達から借りてきたのが、この作品との出会いでした。明るくてわがままでお調子者のりんごを中心に、学校や家族の日常を描いたラブコメです。妹のすももがやけに大人びていたり、幼馴染の星くんと、みんなから恐れられている番長がりんごを好きだったり…。ギャグに思いっきり笑い、ときにほろりして…。少女マンガですが、大人の男性でも十分楽しめます。残念ながら紙の本は絶版で、古本でしか入手できない状況です。(古本は結構”いいお値段”で売られています)。早く電子書籍化されて多くの方にぜひ読んでいただきたい名作です。

 

 

 

 

 

 

『りんご日記』全6巻


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