『美味しんぼ』

画:花咲アキラ     作:雁屋哲

「食」ブームを巻き起こした、元祖グルメマンガ!

グルメ漫画の先駆的作品。

数少ない食の経験から「そうそう!」と納得できる話もありますが、知識や経験のなさもあって「そんな微妙な違いがわかるのか?」と思う話も多くあります。

それでもそれを抵抗なく受け入れて楽しめるだけの魅力がこの作品にはあります。

美味しい料理紹介だけでなく、食や食材、料理の歴史や背景、問題などを取り上げることで、食に対する興味や注意など実生活に有用な情報をもたらしてくれますし、また、当時の出来事を反映した話は、振り返って読むとその時の状況が蘇って懐かしく感じたり……。

物語のきっかけは、「究極のメニュー」「至高のメニュー」対決。父子の対決と絡んで、どんなメニューになって帰着するのか、こちらも楽しみな作品です。

 

この作品のオススメ度!

 

(3.3)

 

【ストーリー】

興味深い内容! 設定がユニーク! 情報が豊富 展開が気になる!

東西新聞社創立100周年記念の事業として企画された「究極のメニュー」作り。その担当に、ぐうたら社員の山岡士郎と新人の栗田ゆう子が選ばれます。

士郎の普段の勤務態度から周囲はこの人選に不安視しましたが、士郎は意外な才能を発揮して周囲を納得させ信頼を得ていきます。

その頃、東西新聞社のライバル帝都新聞社が対抗して、「至高のメニュー」を企画していた。その企画に美食家で有名な海原雄山が監修することになったのだが、彼は士郎の実の父親だった。

父子は母親の死が原因で絶縁しており、ライバル新聞社のプライドを掛けた企画に親子の意地の張り合いが加わり、士郎と雄山は対決に火花を散らすのだった。

【読者の評価】

平均4.2ポイント。

【受賞・実績】

電子書籍化している。
5巻以上続いている。
受賞歴がある。
・第32回小学館漫画賞青年一般部門受賞(1987年)
累計発行部数が公表されている。
・累計発行部数、1億3500万部を突破!(2020年10月時点)

【ボリューム】

現在111巻。
電子書籍で全巻揃えると77
,000円(税込)。

【完結/連載】

休刊中。(1983年〜2014年)

 

参考


【オススメ度】以下5項目の平均値。

【ストーリー】一言コメント1点につき1pt(MAX5pt)
【読者の評価】電子書籍サイト読者評価の平均 (MAX5pt)
【受賞・売上】電子書籍化(1pt)+ 5巻以上(2pt)+ 初版から10年以上(2pt) + 受賞数(x2pt) + 累計発行部数が公表(2pt) + 国内外の高評価(各2pt)  以上の合計(MAX5pt)
【ボリューム】全巻合計が:〜1万円(5pt)/〜2万円(4pt)/ 〜3万円(3pt)/ 〜4万円(2pt)/4万円超(1pt)
【完結/連載】完結(5pt)/数ヶ月毎の定期発行(4pt)/年ごとの定期発行(3pt)/不定期発行(2pt)/未完(1pt)

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最後に

愛読書として長くお付き合いさせていただいているマンガのひとつで、内容に関係する思い出が数多くあります。

そもそも味音痴の自分には”別世界”の話のように読んでいたのですが、ある時、ハンバーガーの話がたまたま実体験と似た内容だったので、「それ、わかる!」と心から同意した覚えがあります。

歳を重ねてそれなりの経験もしてきた今、「そうそう」と納得できる話がいくつあるのか、そんな視点で読み返してみると面白いかもしれません。しかし、111巻はちょっと長いかな……。

 

電子書籍で読む!

第1巻

東西新聞文化部に配属された新入社員・栗田ゆう子は、希望あふれる出社初日から、憧れの新聞社にも山岡士郎のような無神経でぐうたらな先輩が居ることに驚かされる。だが文化部全員が受けた味覚テストに合格し、大原社主・肝入りの企画「究極のメニュー」の担当者に選ばれたのは、ゆう子と山岡の2人であった…。
1983年より「ビッグコミックスピリッツ」にて連載開始。究極と至高の料理対決をはじめとした元祖グルメ漫画。第32回「小学館漫画賞」青年一般部門受賞。映像化作品多数。

 

最新巻

原発事故後の福島県。「食」に携わる方々が様々な問題に取り組む姿を追った2011年11月から2013年4月の取材のうち、その後半を収録。そして山岡と雄山の確執がついに雪解けを迎える!?

作:雁屋哲、画:花咲アキラ/1〜111巻/ 1983年~連載中

 

 

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