『図書館の大魔術師』

”書を護ること それ即ち 世界を護ること也” 

 

 

 

画:泉光
原作:ソフィ=シュイム
訳:濱田泰斗

オススメ度(4.6)

 

”それは知の結晶であり 

思想を持った記号の集積であり 

過去と未来を繋ぐ遺産”

(『圕の大魔術師』第1巻より)

 

本作の題名、正しくはとしょかんの大魔術師』

大陸すべての書が中央圕に集められ、司書カフナの手で厳格に管理されている異世界の話です。

多くの本を所有することはこの世界の人々の憧れであり、中央圕は本の収集に地方の貴族や商人を援助しており社会的に大きな影響力を持っています。

しかし、多くの知の財産を破壊した先の戦争から95年後、再び世界の危機が訪れようとしています。

貧民街に住む混血の少年が地方図書館を視察で訪れたカフナ出会い。

素晴らしい画力で描かれる”異世界ビブリオファンタジー”の始まりです!

 

ストーリー

貧民街に暮らすシオは大の本好き。

しかし、出自のせいで村人から差別され図書館も入ることができなかった。

彼はそんな境遇から救い出してくれる”主人公”がいつか現れることを夢見ていた。

そんなある日、本の都アフツァックにある中央圕から村の図書館の視察に司書カフナが村にやってくる。

そのひとり、セドナとの運命的な出会い。

それが世界の未来を変える英雄の物語の始まりだった。

 

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この作品のオススメ度!

 

(4.6)

 

【画風・構成】

ユニークな設定! 素晴らしい画力! 雰囲気のある絵 わかりやすい構成! 深いテーマ!

 

【内容の感想】

感動! ワクワク! 読み応えのある内容 元気がでる! 予想外の展開!?

 

【読者の評価】

平均4.7

 

【受賞・実績】

電子書籍化 5巻以上 受賞歴あり 累積発行部数

・「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック」9位。(日本出版販売 2021年)
・「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」一般部門12位。(2019年)
・「次にくるマンガ大賞2018」にノミネート。(2018年)
・100万部突破。(2023年1月時点)

 

【ボリューム】

現在6巻・電子書籍で全巻揃えて5,000円以下(税込)。

 

【完結/連載】

連載中(2017年〜)
・年に1回のペースで発刊。

 

参考


【オススメ度】以下6項目の平均値。

【画風・構成】コメント1点につき1pt(MAX5pt)
【内容の感想
】コメント1点につき1pt(MAX5pt)
【読者の評価】電子書籍サイト読者評価の平均 (MAX5pt)
【受賞・売上】電子書籍化(1pt)+ 5巻以上(2pt)+ 初版から10年以上(2pt) + 受賞数(x2pt) + 累計発行部数が公表(2pt) + 国内外の高評価(各2pt)  以上の合計(MAX5pt)
【ボリューム】全巻合計が:〜1万円(5pt)/〜2万円(4pt)/ 〜3万円(3pt)/ 〜4万円(2pt)/4万円超(1pt)
【完結/連載】完結(5pt)/数ヶ月毎の定期発行(4pt)/年ごとの定期発行(3pt)/不定期発行(2pt)/未完(1pt)

 

漫画の漫談(まんだん)

知っていると、もっと深く・面白くマンガが読めるトピックのご紹介。

 

原作者ソフィ=シュイムの正体とは

原作に興味があり調べてみたところ、”ソフィ=シュイム”なる人物や”風のカフナ”という作品を見つけることはできませんでした。

すると、巻を読み進むうちに、主人のシオたちと同じ司書見習いとして同名の女性が登場します。(第4巻)

このからくり(?)、なんとなく読めてきましたが、はっきりしたことはもう少し先の話になりそうです。

 

最後に

第一印象は画が素晴らしい。それで内容も期待して手に取りました。

設定された独創的な世界もわかりやすく、すんなりと話に入り込めます。

登場するキャラも特徴的で、ファンタジー好きならばハマること間違いなし!

シオにはどうやら大きな潜在能力があり、周囲の人間がそれを見抜き期待している様子。

今後の展開が楽しみです。

 

電子書籍で読む!

第1巻

アムンという小さな村に暮らす耳長の少年は本が大好きであったが、耳長で貧乏だった為、村の図書館を使うことができなかった。そんな少年は差別が存在しない本の都・アフツァックに行くことを夢見る。ある日、少年は憧れのアフツァックの図書館で働く司書(カフナ)と出会う。この司書との出会いが、少年の運命を大きく変えることに──。孤独な少年が未来を切り拓く、異世界ビブリオファンタジー堂々開幕!!

 

 

最新巻

民族大戦の休戦から95年。大陸は一つの転機を迎えていた。各自治区を統治した英雄たちは次々と退き、新たな長が生まれ、かつてパレナ議定書に誓いを立てた英雄は中央としょかんの長ただ一人となっていた。そんな中央としょかん二代目総代の候補となったシオと同期のテイ。彼女は自身が持つ強大なマナのせいで人と距離を置いていたが、シオが手を差し伸べたことで徐々に心を開いていく。一方シオへの敵意をむき出しにしたメディナは、ますます孤立を深めていた。

 

 

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